休眠預金助成事業(退所者フォローアップ支援事業①)

退所した人を支援するって何だ?

―いよいよ始まる、フォローアップ支援

 2020年3月19日、短い準備期間でしたが、いよいよウィズ広島も民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金の活用に関する法律にもとづく指定活用団体である、一般社団法人日本民間公益活動連携機構(JANPIA)資金配分団体の1つ日本更生保護協会(東京)事業活動資金の助成をうけ、更生保護施設ウィズ広島を退所した人の生活相談など本格的な支援活動を始めました。

人と人の《間》で生きることが、自律の第一歩

 

ともと、自然発生的にときおり訪ねてくる退所した人の何気ない日常のよもやま話、コーヒー、ありあわせのスナック菓子を提供しての出来事が少しずつ夢をもち、コーヒーカフェから地域ボランティアの参加で抹茶カフェが定着し、テレビ番組のドラマ名場面などのえ~ぞう(映像)カフェ。そしてロス食品を活用するふらっとカフェ。

日頃から施設にいる間に悩みごとなどを聴いてもらい、退所後も引き続いて来所し、カウンセラーとの相談面接、カウンセリングへと発展しました。そのかかわりを通して私たちのもとを退所した後も大きな不安や悩みに心が折れることなく、私たちとの関係のなかで不安や悩みと向き合ことができ、自律への歩みを進められるのだと思います。それはまた、再犯をしない一歩を進めたといえます。

このたびの休眠預金活用プロジェクトへの参加は、この退所した人への支援を自然発生的段階から目的をもつ意図的段階へと拡充していこうとするものです。

フォローアップ支援3つの課題

 

退所した人のフォローアップ支援に、いまいくつかの課題があります。

援の拠点となるフルタイム活動職員の確保。このたび休眠預金を活用してかろうじてパートタイム支援員を配置しました。まずは短時間勤務活動となります。でも、やはり事業は人です。

門的なカウンセラーの確保。今まで2人いた、ボランティアカウンセラーのうちの1人、公認心理師、臨床心理士のカウンセラーが、このたびスクールカウンセラーとして転身されました。その後ボランティアとしてカウンセラー2人に受けてもらっていますが、このところの新型コロナ禍で足踏みしています。なにしろ安価な謝金ですからね。それよりも、犯罪をした人のそば近くで対面するという怖さ。これをどう乗り越え合うか。ちなみに退所者フォローアップ支援実施要領の改訂第2版マニュアル篇では、「この支援は、施設利用者が退所した後、社会的に孤立し困難に直面しても、地域、親族などに助けを求めることができないで再び罪を犯すことがないよう地域社会につながり生きていくように継続的に支援することを目的とします」と記しています。罪を憎んで人を憎まずとはいいますが皆さん、どうですか? こんな対話に参加しようという人。そして、いろんな形のカフェ、自分ならこんなカフェを開いてみたい。そんなことを夢みる人。大歓迎です。

いごは活動推進の決め手。そうです、活動資金。今、カフェ運営に欠かせないピアサポーターが2人いますが、非正規労働の合間をつくって手伝ってくれています。「がんばってるね」の一声と、涙目のお手当てを出したい。休眠預金活用事業をきっかけに、新しい活動資金を提供してくださる方に呼びかけます。「1人の力よりも多くの力です」。私たちがめざすのは、このチカラです。有志の参加を呼びかけます。

今、フォローアップ支援は…。

 

ィズ広島を退所した人のフォローアップ支援の拡充という未知の海に船出した〈ウィズ丸〉は、わずか1か月足らずの間に新型コロナウイルス感染の拡大から悪化という、脅威にさらされています。密閉、小さな相談室でのカウンセリング、密集、各種のカフェは、3月、4月以降中止しています。それでもカフェを期待して退所した人がきます。連絡先が分かる人には中止の電話をします。今は、電話が人と人との《間》をつなぎます。☎! ☎! ☎!

 電話の向こうからは残念そうな声が聞こえます。「うん、それでもよかったら人ごみに近づかないように、気をつけておいで !」。それでもきた人には中止お詫びのカード、それでもねと次回カフェの日と「残念ケーキ」をラップしてコーヒー等を用意して待っています。名付けて「気をつけてねカフェ」とするか! 新型コロナウイルス感染禍の一日も早く終わることを祈るばかりです。

カフェの帰りに手渡す

次回カフェ案内カード。

受取る笑顔に会うために。

これからも力のかぎりを尽くします。

 

GG

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