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  • 執筆者の写真kouseihogowith

小さく変わりながら、大きく変わる


 このたび、ハローズ海田市駅前店につづいてフレスタ吉島店、次いで同舟入店がウィズ広島のロスフード提供店として参加されました。長引くコロナ時代に施設や家に閉じこもる在所している人、退所している人を思うと、うれしいですね。いろんな食品が増えました。「ひとくちチョコレート」「もちっこ彩々」などの嗜好品や「やさしい甘さ♪パンケーキミックス」「コレステロール0、日清キャローラ」「金ちゃんヌードル」など多彩です。




フォローアップ支援の要件

贈与、社交するコミュニケーション


 ここまでタイピングしていると「電話デ~ス!」。すずめさんです。先月のお茶カフェは、日常生活での必要な買い物などを含め、外出機会を半減するよう知事の要請があり、併せて集中対策期間を2月7日まで延長するといわれ中止しました。あのときは目前に迫った別館女性居室棟完成の報告と毎年恒例の謝恩懇話会も急遽中止しました。そんな最悪の事態でした。

 そんな積もり積もった、もって行き場のない気持ちがあるのでしょう。電話の向こうですずめさんはいいます。「忙しいですか?」「うん、忙しいよ」「行っていいですか?これからブックオフによって古本売って、行きます」。ウィズ広島を退所して10年余りのすずめさん。うなずくほかに言葉はありません。

 間もなく「はい」と大きないちごを差し出します。「ありがとう」「私の行くところは、病院とウィズとフジタラン(スーパーストアー)だけです。月に一度、入院中知り合った友だちと長電話するだけ」。こうしてすずめさんと私の近況が交換されます。このころ、すずめさんの表情がよく動くようになりました。何よりも、よく笑います。

 そのうち、座っている後ろのテーブルで野太い声がします。くうちゃんです。近くに高い声があると小さな声がききにくくなりました。「2か月ばかり入院していたんです。そのときに、リハビリ用の杖を使っていたのが、今は使わないので、がーさん(86歳)に持ってきたんです」。

 そう声かけられてすずめさんとの話が途切れ、その場の雰囲気がリハビリ用の杖に移り、すずめさんと2度3度と顔を見合わせていましたが、「きょうは帰るか?次のカフェはみんなも待ってるよ」。味噌煮缶、ポン酢などを手渡して見送ります。

 ついでに、分かち合い社交するコミュニケーション支援。ここでもシェアリング・ロスフードの出番です。そして、くうさんがいらなくなったリハビリ用の杖を、がーさんに贈って社交し、がーさんを支援する。ここにも来たついでに助け、喜ぶ退所した人、今、在所する人…。そして帰るくうさんに手渡される、ロスフードの数々。


…………


 経営検討会の協議題、予算編成などの打ち合わせなどのなかで思うこと。それは、今後、試行しようとする訪問支援モデル事業についてです。専門員を含む全補導職員の協働態勢の上に立ちながらも、訪問支援員はついでに、訪問支援する、ついでにロス食品を定期的に受け渡す、パンドリ―(食品庫)として活動する。

 訪問支援、ロス食品贈与、それは社交するコミュニケーション支援。そのどれかが先でも後でもいいのです。一方、在所期間中のウォームアップや来所相談関係を主業務とするフォローアップ支援員も、わざわざでなくついでにウォームアップ面接する、あるいは来所相談面接し、ついでにロス食品を贈与し、社交するコミュニケーション支援。どちらが先でも、後でもいいのです。

 このようにして来所相談と訪問支援を両輪にして広がり、つながり、シェアし合い、スタッフが社交する、そのコミュニケーション支援がこれらの事業の成否を決めるようにGyaは思うのです。

                               Gya

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