このたび、「東日本大震災から8年、絶望の中に希望を見出す者たち―」というキャッチコピーではじまる石巻に住む女子高生サキとマスターの物語、たなか亜希夫作、漫画『リバーエンド・カフェ』3巻が双葉社から出版されました。いいですね。
第21話「エロエロ戦隊ジュエリーズ」のようにウン?!!のような話題が挿入されますが、8年前の3月9日、津波が大切なもののすべてを流し去った人々の物語です。その19話「待つ男」が、またいいですね。
北上川河口の中州で釣り糸をたれる、訳あり老人、そこに現れた釣りにきた青年との間に起こる「ある出来事」が起こります(ここは直接、この傑作マンガを手にとって見てください)。そのとき女子高生サキから出た声。さいしょは小さく、そして大きく。「おじさんダメ…」、そして「オジさん ダメええ―つ!!!」と。その声で、ある出来事は終わりました。老人はいいます。「お嬢ちゃんの声で手元が狂っちゃったなァ」と。
人に伝わるのは、人の言葉はなく声なのだ、ということを気づかせる、いいシーンだと思います。(yaya)
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